こんにちは。
片思いをしている時って、「フラれてしまうかも」「嫌われてないだろうか」と不安になるもの。
そして、付き合えたとしても、2人の関係を続けるための別の不安も出てきます。
でも、不安な気持ちって必ずしも悪いことばかりじゃありません。
今回は、不安症かどうか判断するための質問や、恋愛における不安な気持ちを有効利用する方法について紹介します。
目次
「健全な不安」と「不健全な不安」を分ける境界線
「不安」と聞くと、マイナスで無い方が良いものと捉えがちですが、そんなことはありません。
適度な不安や心配は、人としてあって当然の感情です。
では、どのくらいの不安までなら抱いていても問題ないのでしょうか。
コロンビア大学の実験にて、心配性の傾向が強い965人の男女に不安度テストを受けてもらったところ、ネガティブな感情を予測するための最適な質問が2つありました。
この2つの質問だけで、かなりの確率で不安症かどうかの判断が可能です。
Q.最近2週間の間で、不安をコントロールできなくなりましたか?
1.無い
2.何日かあった
3.7日以上あった
4.ほぼ毎日あった
この回答が「1」か「2」だけの場合、高確率で問題ないレベルの不安。
1つでも「3」か「4」が当てはまるなら、その不安レベルを下げた方が良いです。
この基準を目安にしてください。
不安を感じやすい人の割合
「隣の芝生は青く見える」と言いますが、多くの人は不安なんてそんなに感じないのでは?と思うかもしれません。
実際はそんなことはなくて、多くの人が恋愛で不安を感じるもの。
日本人の遺伝子はS型と呼ばれるものが多く、この遺伝子は、セロトニンの量が増えにくいため、結果として不安やストレスを感じやすいんです。
このS型遺伝子を持つ日本人の割合は98.3%(ちなみにアメリカ人は67.7%)。
つまり、ほとんどの人が不安を感じやすい気質を持っていると言えます。
その上で、不安はみんなが感じやすいものだから、ネガティブなものだと諦めるしかないのか。
そんなことはありません。
心理学者のガブリエル・エッティンゲン博士の研究により、弱みと強みが表裏一体だと信じられれば、弱みをも有効活用できることが分かっています。
不安を「強み」にするための捉え方
「不安な気持ちを抱えるのは良くないこと」と思いがちですが、むしろプラスの側面さえあるんです。
被験者たちに難しいパズルを解いてもらいました。
Aグループには「なるべくミスをしないで、すばやく回答をしてください。上位10%に入れれば賞金が出ます」とプレッシャーをかけます。
Bグループにはさらに「不安があなたのエネルギーに変えてくれると考えてください」と言います。
すると、不安をエネルギーを変えようとしたBグループは、Aグループよりスコアが高く、さらに疲れも少ないという結果に。
つまり、不安がエネルギーになると考える人は疲れにくく、能力を発揮しやすくなります。
片思い中も交際中も、何かしらの不安は常にあるもの。
そんな時、「不安をエネルギーに変えよう」と思うと、心身ともに良い状態が創れるわけです。
基本的にネガティブな感情は、捉え方次第でプラスに転化することができます。
不安を感じたら、どうしたら自分にとってプラスになるだろう?と考えてみると良いでしょう。
不安がもたらすメリット
もう少し具体的に、不安を感じることでどんなメリットがあるのか紹介しますね。
1.決断力を高める
不安に関する研究の中で、最もデータ量が多いのが「決断力を高める効果がある」というもの。
不安があることにより、その状況に必要なモチベーションを高め、適切な選択や行動をしやすくなります。
なぜなら、不安がある方が「もっと勉強しなきゃ」「もっと成長したい」という気持ちになりやすいから。
恋愛で不安を感じるなら、もっと恋愛スキルを高めたり、愛情表現を上手にするチャンスかもしれません。
2.本番に強くなる
上記の話にも繋がりますが、不安な人ほど、本番前に練習や準備をきちんと行う傾向にありました。
さらに、不安により危機回避能力も上昇するので、本番には強くなるんです。
「いざ好きな人を前にするとやっちゃったー」という失敗の数を、不安が減らしてくれてるわけですね。
警官を対象にした実験では、不安を感じる警官の方が、銃のミスショットが少ない傾向に。
不安は、深い思考と洞察力を生みやすくするんです。
不安になるとよく、同じことをグルグル考えて抜け出せなくなったりしますが、あれはマイナスな方向にエネルギーを使っているだけです。
「今自分は思考力が上がっている」「通常時より洞察力がある」と思うことで、より良いパフォーマンスができるのですから。
普通の状態だと気付かないような細かいことに気付きやすくなり、解決の意図口が見つかりやすくなります。
恋愛においては、相手の気持ちを察することが出来る方がモテますよね。
そのためには、少々の不安があるくらいでちょうどいいんです。
3.知性が高い傾向にある
クールで落ち着きのある人って賢いイメージもありますが、実は不安な人ほど知性は高い傾向に。
不安障害を持つ人たちに知能テストをすると、平均よりも成績が良いという結果も出ています。
知性が高いと将来のことを考える能力も上がるため、その分「将来どうしよう」という不安に繋がっています。
また、言葉を操る能力が高いことも判明。
言語能力が高い人の方が、女性から好意を持たれやすいことも分かっているので、不安を上手に活かすことでモテやすくなるとも言えます。
特にネット恋愛においては「言葉を上手に使える」というのは有利。
いきなり直接会う関係じゃないからこそ、言葉を上手に使えることが大きいですからね。
また、ロチェスター大学のニコラス・チュリアーノ博士により、「不安」と「誠実性」を両方持ちやすい人は、老化がしにくいことが判明。
不安によって生まれるストレスを、誠実性が和らげる効果があるんです。
なぜかというと、その2つの性格を持っていると、何らかの問題が起きた時にできる対策をしようと行動するから。
いい意味での用心深さがあるため、他よりも健康的でいやすいんです。
恋愛に限らず、健康な体は何をするにも大切。
そのためにも、不安は持っていても損はありません。
恥ずかしさとの向き合い方
恋愛をしていると、「恥ずかしい」という気持ちも出てきます。
「デートに誘うのが恥ずかしい」「自分から告白なんて恥ずかしい」というように。
適度な恥じらいを持つのは悪いことではありませんが、基本的には、恥ずかしさは自己評価を下げてしまいます。
なのでまず、そう感じるタイミングが来た時は「恥ずかしい」ではなく「自分らしくない」と考えてみましょう。
「自分らしくない」というのは、逆に満足のいく結果を出せれば「自分らしい」状態ととらえやすくなるので、自己評価を上げやすくなるから。
不安を有効利用するためにすべきこと
つまり言いたいことはこうです。
不安な気持ちをある程度まで小さくして、そこからプラスに転じればいい。
では、不安を抑制するにはどうすればいいのか紹介します。
1.どんなリスクがあるか把握する
それを続けていくと、どんな嫌なことが起きるのか考えてみましょう。
そうすることでまず、漠然とした不安がなくなります。
2.上手くいく方法を考える
嫌な未来が見えたなら、では上手くいくためにはどうすればいいかも考えてみましょう。
論理的に「どうすればいいか」を考えることで、前頭前野が活発化し、感情の抑制効果も生まれます。
3.その環境から離れる
例えば、好きな異性が、目の前で誰かと仲良くしていたら、嫉妬や不安がますます助長されてしまいます。
まずは、臨場感を感じるような場所から離れる。
それにより、恐怖を増幅させていた大脳辺縁系の働きが弱まり、落ち着きが生まれます。
ネットの異性にアプローチをしている最中なら、数か月全く見ないというのは難しいですが、例えば「夜の〇時から〇時まではコンタクトをとってOK。あとは見ない」としておけば、それ以外の時間は安定した気持ちになるはず。
4.第三者に相談する
自分が不安な時は視野が狭くなりがち。
そんな時は、誰かにアドバイスをもらうのも手。
ただこういう場合に関しては、利害関係のない相手に相談しましょう。
感情的な話し合いがメインになると、不安がますます増大しかねませんので。
特に両親は、感情が入ってしまうので相談相手にはオススメできません。
5.どうしようもない不安は楽しむ
例えば、好きになった異性が同性愛者だったら?異性を好きになれないのなら、これは自分の力ではどうすることもできません。
これはもう不安を感じていてもしょうがない訳です。
「できる部分」「できない部分」を見極め、できない部分は割り切って、あとは感情を娯楽として楽しむこと。
ネガティブな感情を、ジェットコースターに乗る時の恐怖心のように「娯楽」として楽しむほうが、気持ちが軽くなりやすいことも分かっています。
終わりに
ついついネガティブな感情は悪いものと捉えてしまいがちです。
でも、使い方を考えれば、不要に思えるものでも有効に使うことは十分に可能。
前述しましたが、弱みを強みが表裏一体だと信じれば、弱みをもプラスになるんです。
まずはここを意識してみましょう。
その上で、「片思いが辛くて不安」という人は、片思いを軽くする方法も試してみるのがおススメ。
以上、不安をプラスに変えるための方法でした。
おつです!